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文理選択という誰しもが経験する分かれ道
『「理系」と「文系」、あなたの選択はどっち?!』
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一体何を基準にして選んだらよいのか?
このことは、学校ではなかなか教えてくれません。
理由は、学校という狭い世界が一因としてあると考えています。
今回は、私の社会人としての経験も踏まえながら、文理選択に立たされた場面と、社会における「理系」と「文系」について、お話ししたいと思います。
(1)文理選択のクラス決めはどうしたらいいのか?
私も高校2年生の後半にこの問題にぶち当たりました。
私の場合、全教科対応のアベレージヒッターを目指していたので、どちらに進むパターンもありだろうとは思っていました。
ただ、「理系」科目のほうが圧倒的に面白いと感じていたので、あまり躊躇なく、「理系」を選択しました。
単純に、科目の得意・不得意、興味で選択するのが一般的だと思います。
しかし、後述のように、この段階で将来を見据えていられると、芯が通っているので、このあとは迷いもなく非常に充実した生活ができると思います。
(2)大学受験はいいけど、どこを受けるべきなのか?
次の壁は、本当にほんの少し先、高校3年生になりたての頃。
大学受験のターゲットをどこに決めようかという時、困ったのは「何がやりたいか?」ということ。
これはすごく大事ですが、当時の私には、具体的な将来の夢がなかったのです。
漠然と「勉強さえ出来ていれば」の気持ちで勉強を頑張っていたので、ふと突き付けられた問題に、思考が止まりました。
将来のイメージというのは、実際に体験したり、見聞きしたりしなければ、想像することは難しいです。
実際、学校の先生も、助言する基準はあくまでも大学の偏差値なんです。
当時は何も不思議に思いませんでしたが、私はここに日本の教育のよくないところがあると思っています。
何故こうなのかと言うと、学校の先生は学校のことしか知りません。
言い換えれば、世間一般の企業がどうとか、ビジネスの話など、全くわからない先生が多いのです。
悪い言い方をしてしまうと、社会からズレているのです。
当たり前と言えば当たり前ですが、これを当たり前にしてしまっている教育がよくありません。
進路を決めさせる大事な時期なのだから、何らかの社会経験をさせる行事を組み込むとか、企業の人を呼んで講演をしてもらうなど、学生に進路のヒントを与える機会が必要だと思います。
仮に「そんなことしなくても、インターネットで調べればいいじゃん」という思想にたどり着いても、何をしたらいいかわからない学生は多いと思いますので、ここで検索のヒントを示しておくと、例えば、以下のように業種をキーワードにして調べるといいです。
今後主流となるであろう動向もわかるので、将来性のイメージも付きやすくなります(将来しぼんでいく業種には進みたくないですよね)。
今は情報を入手しやすい環境ですので、ぜひ調べてみることをオススメします(私が高校生の頃は、家にインターネット環境がなく、携帯電話の通信料もメチャクチャ高かったので、インターネット検索は考えることすらありませんでした)。
業種の例(検索キーワードの候補)
- 農業
- 漁業
- 建設業
- 製造業(←私ももぞうはここにいます)
- 情報通信業
- 小売業
- 金融業
- 不動産業
- 学術研究
- 飲食店
- 宿泊業
- 教育学習支援業
- 医療
- 福祉
- サービス業
ちなみに、私の場合は、(一応)将来を見据えて、具体的ではないけれども、つぶしが効きそうだという判断をして、工学部への進学を決めました。
高校3年生の夏休みには、大学で開催しているオープンキャンパスに参加して、雰囲気をつかみました。
(3)就職活動の時期が来たけど、どこを受けるべきなのか?
これは、人それぞれ、いろいろな考え方があると思います。
仕事に対する考え方として、
・「給料が高ければどこでもいい」
・「やりたい職種(例えば、プログラマーなど)ができるところがいい」
・「将来性のある会社がいい」
・「安定したところがいい」
・「世間一般に評価されている大企業がいい」
・「グローバルに活躍できるところがいい」
など、さまざまです。
ただ、ここでも、これまで歩んできた「理系」や「文系」の経験を活かしてその道を進むのか、これまでとは違う道を進むのか、という大きな問題にぶち当たります。
例えば、「工学部ではあるけれども、銀行への就職を目指す」というのは、違う道を進むことの一例です。
ただし、ここで注意しておかなければいけないのは、これまでと違う道を選んだ場合、就職活動では苦戦が強いられる可能性が高いということは覚悟してください(特に、「文系」から「理系」への転換というのは、かなり高いハードルです)。
何故なら、就職活動で競い合う相手は、自分がこれから進もうとしている道について学んできている人たちだからです。
工学部から銀行への就職を目指すという例を取れば、就職のライバルはおおよそ経済学部の人たちになるでしょう。
それだけのハンディキャップを背負ってもなお、自分を売り込むことが必須となります。
このように書いてしまうと、絶望的に感じる人もいるかもしれませんが、そこはチャレンジ精神をもって臨み、結果を出している人も間違いなくいますので、心配しないでください(以下の記事で少しは勇気づけられてあげられるかもしれません)。 「失敗」しない人間などいない ももぞう「失敗」。この言葉、誰でも普通は嫌がりますよね。 私も正直言って嫌いです。 「うわ、味付け失敗した!」「あ、計算ミスった!」など、誰もが生活のどこかで、大小の差は ... 続きを見る
【失敗学】「失敗」しても全然OK!その経験が今後の役に立ちます!
例えば、「●●の知識は私だからこそ備えているのであって、そこが御社への▲▲というメリットにつながります」などというアピールが有効でしょうね。
実は、私は就職活動以前の話で、大学生になって教育関連のアルバイトを始めて「教育学部に進めばよかった…」と本気で後悔し、落ち込んだ時期がありました。
たしかに高校生の頃まで友達に勉強を教えてきたことが多かったし、思い返してみればそれが自分の天職だったんじゃないか、と思ったんですよ。
まさか大学に入ってからこんな考えに至るとは思ってもみませんでした。
今もまだその思いは残っていますが、人に教えることは教師じゃなくてもできると思い直し、今の会社で働いています。
プレゼン能力は社内外を問わず高く評価してもらえてきたので、「こんな人生もアリかな」と思っています。
(4)社会における「理系」と「文系」について
全ての企業で該当するとは言えないと思いますが、日本社会においては、「理系」は給与面で不遇だとされています。
いわゆる「技術者軽視」と言われる問題で、優秀な技術者が外国企業にヘッドハンティングされ、国内に技術が残らず、他国が発展してしまうという大問題があります。
かつては技術大国であったのに、いつの間にか国内メーカーは軒並み撤退というのは、家電業界を見るとよくわかるかと思います。
一方、例えば米国では技術者が立場的に強いですし、ドクター(博士号)の保有は大きなメリットになると聞いています。
経済の進歩は技術でもたらされるのだから、技術者をもっと優遇していいと思うんですけどね。
頭デッカチで大した仕事もせず高給取りという日本の政治家だらけの現状には、本当に腹立たしく感じます。
一方、「理系」のメリットは、技術を備えているという点で、特に何らかの資格を持っていると、活躍の場は広いですね。
スキルを身に着けるまでが大変ですが、一度習得すれば、仕事には困らないでしょう。
じゃあ「文系」はどうなのかと言えば、誰でもできてしまう仕事の傾向があるので、就職活動に苦労する傾向にあり、就職しても、将来的に立場が危うくなる可能性が高いと思います。
もちろん、世界中を飛び回るスーパー営業マンなどは別ですが、一般事務など、特殊能力を求められない人たちは、機械による置き換えがより一層進み、淘汰されていく時代の流れには逆らえなくなるでしょう。
なお、社会人になってしまえば感じると思いますが、技術者(「理系」)だからといって文章が下手くそでは困りますし、営業(「文系」)だからといって技術のことを何もわからないのでは困ります。
結局は、極端に偏らず、どちらも適度に兼ね備えることが大事になってきますよ。
まとめ
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いずれにせよ、1つ覚えておいてほしいことがあります。
この記事で1番伝えたいこと
重要
進路(人生)は自分の意志で決めること!!
あなたの人生は、あなた自身が決める権利があります。
いや、あなたの人生は、あなた自身で決める必要があります。
もし、あなたが他人に自分の人生を決められてしまったらどう思いますか?
「決めてくれるなら楽だからそれでいいや」と思うでしょうか?
仮にそれで通ったとして、次に決めてくれる人がいなくなった瞬間、これから進むべき道を、どうやって決めるんですか?
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これは、前向きに仕事をしていて優秀な成績を残そうと関係ありません。
私はこの古くから続くやり方がとてつもなく嫌いで、「人事に決められてたまるか」という気持ちが強いです。
幸いなことに、私の会社は、やる気のある人には積極的にやりたいことをさせる制度があるので、今までこれを活用していろいろな経験を積んできました。
平均的な人以上には経験を積んでいると自負していますので、この経験が何か役に立つかもしれないと思い、このようにブログで発信しています。
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