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実体験に基づく、原因不明の「体調不良」への対処法
ゴールデンウイークで気分を上げたいときに、こんな内容の記事なんて読みたくないかもしれませんが、五月病ってよく聞きますし、知っておいて損はないので、ぜひ読んでみてください。
前回の記事では、まずは内科の要素を徹底的につぶすことが大事ということをお話ししました。
まだ前回の記事を読んでいない人は、まずは以下の記事から読んでください。
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原因不明の長引く「体調不良」があるときは ~前編~
実体験に基づく、原因不明の「体調不良」への対処法 今回は少し趣向を変えて、日々の健康管理に関する記事を前編・後編に分けて書きたいと思います。 まず、今回は前編として、私が社会人になってから経験した「体 ...
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今回は、内科での診察で何をやっても原因不明で「体調不良」が続いている場合の対処方法をお話しします。
ちなみに、私はこの対策の真っ只中で、内科での検査もろもろを含めると、かれこれ6年以上も経過しており、今も厄介な病気と闘っています。
しかし、厄介な病気と言えども、サラリーマンとしての仕事はちゃんとしています。
もちろん、無理は禁物ですが、病気とうまい付き合い方をすれば、なんとかやっていける場合もあるので、その辺りをアドバイスしたいと思います。
抵抗があるかもしれないけど、心療内科に行ってみよう
内科でさまざまな検査をしても、処方された薬を飲んでも治らない場合、いよいよ心的要因(いわゆるストレス)が深く絡んでいる可能性が高くなります。
そこで私が推奨するのは、心療内科へかかることです。
『心療内科』と聞くと、「精神的にヤバイ奴が行くところじゃないのか?」と思う人、結構いると思います。
事実、私も心療内科に通う前は、同じような気持ちを持っていたことは確かです。
まさか自分がかかることになるなんて、想像すらしていませんでした。
でも、『心療内科』は、精神面からケアすることは間違っていませんが、普通の人が通う場合がほとんどであって、本当に精神的にヤバイのは『精神科』なのです(例えば、リストカットなどの自傷癖がある人など)。
そもそも人間は、心にダメージを負うことは誰にでも大なり小なり起こりうることで、昨今のストレス社会の中で戦っている人たちは、いつストレスが原因の体調不良に陥ってもおかしくないのです。
例えるなら、花粉症などのアレルギーと一緒なのです。
花粉症などのアレルギー症状というのは、アレルギー物質が自分の体の限度を超えると発症する、拒否反応です。
これは、入れ物に水を足していく様子で例えられることがよくありますが、この水はアレルギー物質を模擬しています。
体内にアレルギー物質を取り入れるたびに、入れ物が徐々に満たされていき、限度を超えると水がこぼれる、すなわち、アレルギー反応が発症するということになります。
アレルギー反応が出るまでは、なんら不調を感じることはないので、自分の入れ物がどこまで貯まってしまっているのか、全くわかりません。
実はもうほんの一歩のところまで来ているかもしれませんよ?
これと同じことがストレスにも言えて、ストレスがたまり続けてしまうと、いつか自分の許容度を超えてしまい、何らかの「体調不良」という形になって現れます。
ストレスを発散するのが大事と言われるのは、今こうして取り返しのつかない状態になって初めて思い知らされます。
私の場合、前編の記事で書いた、長引く咳、全身に至る発疹、強烈な吐き気(喉の異物感によるもの)は、今となっては全てストレス起因の疑いが強まりました。
他にも、突発性難聴になったことがあったし、心療内科に通って以降も、不眠症、パニック障害など、自分に合う薬が見つかるまではとても苦しみました。
そんな私の病状は、重度の自律神経失調症です。
自律神経とは、内臓・血管などの働きをコントロールし、体内の環境を整える神経のことです(詳細はこちら)。
つまり、普段の生活にはなくてはならない機能なのです。
もしかしたら鬱病(うつ病)の可能性もあると思うのですが、それを医者に質問して「そうですね」と言われたら相当落ち込むと思うので、あえてそこまでは聞いていません。
もっとも、症状をかなり軽減できる薬が見つかったとはいえ、舌の右側は常にしびれています。
また、仕事で無理するとやはり体に異変を感じますし、神経性疼痛(外傷がないのにヤケドしたような皮膚の痛みが体のいろんなところに現れる)が出てしまうなど、神経系の不調に端を発した異常が見られます。
調子がよさそうだと思って薬をあえてやめてみたことが5~6回あるのですが、いずれのときも、好調は1日程度しか持たず、2日目以降はどんどん体調が悪化していき、薬を服用するまでは体調が戻ることがありませんでした。
こんなことが続いてしまったので、私はもう半ば完治は諦めていて、どうやってうまく病気と付き合って生きていくかを考えるようになりました。
心療内科に長期にお世話になりそうな場合に活用すべき制度
心療内科に限った話ではないと思いますが、病院での診察代・薬代というのは馬鹿になりません。
特に、心療内科においては、人によって合う薬、合わない(効かない)薬が多いので、それを見つけるまでに長い時間を要する可能性があります。
私の場合、かれこれ1年以上経過したくらいの時期に、ようやく効果の大きい薬を見つけることが出来ました。
そこでぜひ活用したい制度が『自立支援医療制度』です。
通常であれば医療負担は3割負担であるところ、この制度を受けられれば、医療負担を1割負担に減らすことができます。
これを知っていると知らないとでは、雲泥の差が出てきます。
何と言っても、医療費が通常の3分の1で済むんですから。
詳細のリンク、手続きはこちらをご覧ください。
自律神経の働きを改善する方法(1)-マスクは必要最小限の着用にする
今のコロナ禍にあって「それはちょっと…」と思うかもしれませんが、もちろん、外出する際はマスク着用してください。
その代わり、外しても大丈夫な状況になったら、とにかくマスクは外すこと。
これの何が大事なのかと言うと、呼吸です。
『波紋の呼吸』が大事ということを『ジョジョの奇妙な冒険』のツェペリさんが教えてくれています。
まあこれは軽い冗談として、マスクをしていると、気づかないうちに、自然と呼吸が浅くなります。
これによって、自律神経の働きが悪くなってしまうのです。
なので、できるだけマスクをしない状態にする、あるいは、意識的に深い呼吸をすることがとても効果的です。
医者から言われたわけでもなく、苦しみ抜いた末に自分で考えて実践した結果、効果があったので、ぜひやってみてください。
花粉症の時期になろうが、インフルエンザが流行しようが、どんなに寒かろうが、ノーマスク。
自律神経失調症による不調を考えたら、はるかにマシです。
そういう意味では、もしリモートワークが可能な仕事であれば、上司に相談してリモートワークの許可をもらうのはとてもいい対策の1つです。
自律神経の働きを改善する方法(2)-意識的に無理しないようにする
自分にとってのオーバーワークは、仕事にせよ、プライベートにせよ、自分がよくわかっています。
なので、「これはちょっと詰めすぎかな?」と思ったことは、なるべく避けるようにしてください。
「仕事でそんなことできないよ…」という気持ちは痛いほどわかりますが、少なくとも病状は会社に伝えておくべきですし、それを承知で無理するのは愚かです。
会社は自分の健康を保証してくれるわけではないので、自分の身は自分で何とかするしかありません。
会社に何と言われようと、無理なものは無理と断る勇気も必要です。
あなたの人生はあなたが決めること。
無理して命を落とすようなことがあったら、それであなたは満足しますか?
もちろん、そんなわけないですよね。
自律神経の働きを改善する市販薬の紹介
私は医者ではありませんが、これまで処方された薬は全て記録してあるので、どんな薬なら改善する可能性があるのかは把握しています。
その中の1つが市販薬としてドラッグストアなどで売られているので紹介しておきます。
それは『半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)』という漢方薬です(楽天市場でも入手できるようなので、以下にバナーを貼っておきますね)。
漢方薬は即効性はありませんが、逆に言えば、体への負担が小さいので、心療内科に通う前に一度試してみてもよいかもしれません。
おそらく、心療内科に行っても、最初はこの薬を処方される可能性が高いのではないかと思います(私もそうでした)。
事実、これで治ってしまう人もいます。
私は若干症状が軽減した程度で、劇的な効果はありませんでしたが、それでも飲まないよりはマシでした。
後編のまとめ
「自分に限って自律神経失調症なんてなるわけない!」なんてのは、幻想に過ぎません。
どんな屈強な人間だろうと、健康そうに見える人間だろうと、ある日突然、とんでもない病気に見舞われることは当たり前に起こるのであって、ストレスを馬鹿にしていると本当にひどい目に遭います。
私は取り返しのつかない状態になってしまいましたが、それでも薬さえ飲んでいれば普通に生活できますし、仕事もできます。
不自由な体になったことは悲しいですが、普通の生活ができる喜びをこれほど感じるのは、地獄を見たからです。
もしあなたが同じような症状に苦しんだとき、あるいはあなたの周りで同じような症状に苦しんでいる人を見かけたとき、少しでも早くよくなるよう、この記事にたどり着いて読んでくれたら、これほど嬉しいことはありません。
私が経験した地獄は味わってほしくないと、心から思います。
今回は前編・後編に分けた2つの記事を書きましたが、次回は明るい気持ちになるような投資ネタでも書こうと思います。
それでは、次回の更新をお楽しみに!
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